バーンサイドの補題
まずが推移的な作用である場合に示します。すなわち
群は軌道ごとに別々に作用していると考えても問題ないので、この場合がバーンサイドの補題の本質的な部分です。
証明
をの固定部分群として
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なんだかよく分からないのでコトバでもう一度追っていきましょう。
各に対しての作用で不変なの元の数を集計する。しかしごとに集計するとその数はバラバラで数えるのが大変。なのでの元ごとに集計することにしてみる(二重和の交換)。すると、同じ軌道上では固定部分群の位数はどれも等しくであることから。全体で和をとればとなる。
これもコトバでもう一度(終わりの式から逆走します)。
各に対しての作用で不変なの元の数を集計する。の各軌道ごとに集計してから全軌道で足し合わせることにする。すると補題の補題から、各軌道についてはどれもとなる。だからもちろん、全軌道での和はである。
結局、証明はほとんど部分集計の手順を変えることしかしていませんね。ですがこの補題は回転させたり順序を変えたりして一致するものを同一視する場合の数え上げにおいて非常に便利な式であり、憶えておいて損はないでしょう。