負の進法による整数表現
を2以上の整数として以下のような進法による整数の表示が考えられる。
但し
以外の表示においては
ことを確認する。
証明
まず一意性を証明する。移項することで
ならば任意のでを示せばよい。
そうでないと仮定するととなる最小のが存在するので、それをとする。で割ると
左辺は明らかにの倍数でないので矛盾する。
次に任意の整数が表現できることを示す。
整数に対してがの倍数となるようなが存在する。もしが進法表示可能ならばも進法表示可能。実際
なら
と表示できる。
であるからならばの表示可能性はより絶対値の小さい整数の表示可能性に帰着する。は明らかなのでが進法表示できることだけ確認すればよいが
となる。□
指数分布の最大値分布
soratobipenguin.hatenablog.com
リンク先に書き直しました。こちらも一応残しておきますが、しなくてよい面倒な計算をしています。
互いに独立
このとき の分布について考えてみる。
期待値を求めてみよう。
ちなみに最小値分布 はに従うことが簡単に計算できるので期待値は となる。
の分布関数をとすると
であるからにおいて
その他のの範囲では0。
したがって
一方で
と置いて
と計算される。□
次に分散を求める。
この証明には
に登場する以下の式を用いる。
但しは非負整数を動く。
期待値の場合と同様にして
一方、引用した式にを代入して
よって
□
同じようにして高次のモーメントも計算可能。3次、4次の結果を記しておくととして
今度はが大きくなる時に近づいていく分布を求める。
但しの分布関数は
の分布関数をとする。
は定義関数。
これは によって任意の実数で
に収束する。□
ついでにを計算しておくと
が比較的容易に分かるので
となる(はオイラー定数)。
同じようにして
ついでに