二項係数に関する交代和
を有理式とするときの
について考えてみる。まず多項式の場合から。
例.
とする。
第二種スターリング数とはを基底の線形和で表したときのの係数のことである。
二項展開
に直接もしくは回(但し未満)微分してからを代入することで、ならば
またにおいてもなのでやはり
では
以上から
なので
のとき、
□
有理式の部分分数分解を考えれば、後はについて計算すればよい。以下はでない複素数とする。
まずの場合
次にの場合
の両辺をの関数とみて微分すればよい。□
さらに大きな次数についても繰り返し微分していけば原理的には求まる。結果だけ書いておけば
但しは非負整数を動く。
さらにこれより
但しは非負整数を動く。
□
ちなみにの場合は
としてと極限をとれば、右辺はロピタルの定理などを用いれば計算できて
が分かる。